腸閉塞(イレウス)
腸閉塞(麻痺性腸閉塞、無力性腸閉塞症)は、腸壁の正常な収縮性の動きが一時的に止まる状態である。
機械的閉塞のように、腸閉塞は腸の内容の排泄を妨害する。
しかし機械的閉塞と異なり、腸閉塞はめったに穿孔にまで進まない。
腸閉塞は、腹部内の感染症や凝血塊、腸管への血液供給を減らすアテローム性動脈硬化症、腸の動脈や静脈への損傷などによって引き起こされる。
また腸閉塞は、腎不全や、例えば低カリウムや高カルシウム血症などの電解質異常といった、腸管外の疾患によっても引き起こされる。
腸閉塞の症状には、膨満を伴う腹部のけいれん痛が含まれる。
痛みは激しく、絶え間なく起こる。
嘔吐は、一般的にみられるが、小腸閉塞より大腸閉塞のほうが遅れて起こる。
完全な閉塞は重篤な便秘を引き起こし、一方、部分的な閉塞は下痢を引き起こす。
熱はよく出るが、もし腸壁が穿孔した場合は特に多い。
穿孔は急速に重度の炎症と感染症へと進行し、ショックを引き起こす。
腸閉塞のその他の原因は、ある特定の薬物と甲状腺機能低下である。
腸閉塞は腹部の外科手術の24〜72時間後によく起こる。
腸閉塞の症状は、腹部の膨満、嘔吐、重篤な便秘、けいれんである。
聴診器を通しても医師は腸音が全くあるいはほとんど聞き取れない。
腹部のX線写真は異常に膨らんだ腸管を示す。
時折、状況を調べるために結腸鏡検査(観察用チューブを使った結腸の検査)を行う。
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