★動脈瘤
心臓の左心室が全身に向けて血液を送り出している根本の太い血管を大動脈と言います。
この大動脈に瘤のようなものが生じる病気を動脈瘤と言います。
主なものに大動脈瘤と大動脈解離があります。
大動脈瘤は大動脈の壁の一部が血圧に耐えきれなくなり大きく膨れてくるためにおこります。
この瘤は徐々に大きくなりある一定の大きさを超えると破裂して体の内部に大出血を起こします。
破裂してから救命することは難しい場合もあります。
動脈瘤のできる場所が横隔膜よりも上の胸の領域にできるものを胸部大動脈瘤、横隔膜よりも下のおなかの領域にできるものを腹部大動脈瘤と言います。
動脈瘤そのものは存在しても普通痛みはないので健康診断などでたまたま発見されることがあります。
動脈瘤が小さく特に症状のない時には半年から1年に1度程度の定期的な検査を行って様子を観察します。
動脈瘤の大きさが直径で約5センチ以上になった時には破裂する危険が高いため手術を行います。
これは、瘤の部分の大動脈を人工血管に置き換える手術です。
大動脈解離は動脈瘤でも特殊なタイプです。
大動脈の壁は外膜、中膜、内膜という3層の構造になっています。
内膜に何らかの原因で傷が入り、血管の壁を構成する3層構造が中膜で剥がれてしまう病気です。
外膜という外側の薄い膜だけで血圧を支えきれない場合には、破裂し身体の内部に大出血を起こし命にかかわることがあります。
激しい痛みを伴う病気で緊急に手術をする必要がある場合もあります。
また手術を行っても死亡率が高い病気です。
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