産褥期とその異常

産褥とは”妊娠および分娩によっておこった性器と全身の変化が,妊娠前の状態にもどるまで”をいい,産褥期間とは一般に六〜八週間とされています。
褥婦の回復は妊娠分娩の経過が順調で,適正な産褥の取扱いを受けた人,赤ちゃんにおっぱいを呑ましている人のほうが,一般にそうでない人よりも早く良好です。
最近では早期離床が一般的で出産後数時間で歩行を開始します。
妊娠中子宮腔長は五倍に,容積は一千倍以上に大きくなっていますが,産後約一ヵ月で妊娠前のおおきさにもどってきます。
お母さんの体重も妊娠中はやく11Kgほど増えており,分娩後でも妊娠前にくらべて5〜6Kgはまだ増加しておりますが,産褥四ヵ月ころには妊娠前の体重に復帰するのが一般的です。


産褥期に起りやすい異常

子宮復古不全症
妊娠中大きくなっていた子宮が,お産の後収縮し,約一ヵ月後には妊娠前の状態に復帰するのが普通ですが,その収縮が不十分で,もとのおおきさに戻らない場合を復古不全症といいます。
子宮復古不全症のばあいは,産褥の異常出血,感染,子宮内腔癒着などの,いろいろの病気の原因となることがあります。

産褥熱
分娩後性器に細菌感染をおこしたために熱が出る病気を産褥熱といいます。
産褥熱には性器に限局した感染から,病巣から病原菌が血中に入り,重篤な症状をしめす産褥敗血症までありますが,抗生物質の発達とともにたいへんすくなくなってきました。

産褥体操
産褥体操は産後二日目から開始しますが,医師あるいは助産婦さんの直接の指導のもとにおこなってください。

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