妊娠と体の変化

妊娠すると、女性のからだにはいろいろな変化があらわれます。
初めての妊娠・出産では、ちょっとしたことにも不安になりがち。
約10ヵ月間の妊娠中にどのような変化がみられるのか、あらかじめ知っておきましょう
(症状やその程度には個人差があります。)

●妊娠●

●1ヵ月(0〜3週)
受精卵が子宮内膜に着床し、妊娠が成立するのが排卵から1週目頃(月経から3週目)。
妊娠の自覚症状はあまりありませんが、基礎体温の高温期が続くほか、なんとなくだるい、熱っぽいといった症状を感じることもあります。
妊娠の可能性がある場合は、X線撮影は避け、薬を飲む必要があれば医師に相談しましょう。
タバコやお酒を控えることも忘れずに。

●2ヵ月(4〜7週)
月経予定日になっても月経がこないので、「妊娠かな」と思うのがこの時期。
予定日を2週間過ぎても月経がこないときは、確認のため早めに産婦人科で診断を受けてください。
市販の妊娠検査薬だけでは、異常妊娠を見逃しやすいので要注意。
この頃から、つわり(吐き気やむかつき、食欲低下など)もみられます。

●3ヵ月(8〜11週)
つわりの症状が強くなり、乳房が張る、乳首がチクチクする、黒ずむなど、はっきりした妊娠による変化がみられます。
トイレが近くなったり、便秘になる人もいます。
この時期はもっとも流産しやすいので、下腹部を圧迫したり、重いものをもつことはやめましょう。
下腹部痛をともなう不正出血があったら、すぐに病院へ。

●4ヵ月(12〜15週)
つわりが次第に軽くなり、食欲が出てきます。
基礎体温も下がり始め、安定期に入ります。妊娠中は常にからだを清潔にすることが大切ですが、この時期はおりものが増えやすいので、毎日入浴し、下着もかならず新しいものに換えましょう。
お腹がふくらみだすのも、この頃からです。

●5ヵ月(16〜19週)
乳房が大きくなり、下腹部のふくらみも目立ち始め、からだ全体がふっくらしてきます。
食欲が旺盛になりますが、太りすぎるとむくみや浮腫、腰痛などの原因ともなるので、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
散歩や軽い体操など適度の運動をすることも大切。
胎動(赤ちゃんの動き)も少しずつ感じるようになります。

●6ヵ月(20〜23週)
下腹部が大きくなり、胎動をはっきり感じるようになります。
腰や背中などに痛みやだるさを感じ、立ち仕事がつらくなる人もいます。
からだのバランスが悪くなり、ころびやすくなるので、段差のある場所(階段や建物の出入り口など)ではつまずかないように十分に注意してください。

●7ヵ月(24〜27週)
下腹部がさらに大きくなり、腰痛や背中痛を起こすことも少なくありません。
その予防のためと、早産をまねかないために、急激な動きはできるだけ避けましょう。
子宮が大きくなり、下半身のうっ血などから痔にもなりやすいので、便秘にならないような食生活を心がけ、とくに塩分や香辛料をとりすぎないことも大切。

●8ヵ月(28〜31週)
子宮が大きくなり、内臓が圧迫されるため、動悸や息切れ、胸焼けなどの症状を起こしやすくなります。
腰、背中、足などにだるさを感じたり、肌にシミが出たりもします。妊娠後期に入り、むくみ、高血圧、タンパク尿などがみられるときは、妊娠中毒症などの病気の可能性もあるので、定期検診をきちんと受けましょう。

●9ヵ月(32〜35週)
胎児の完成期が近づいて子宮がさらに大きくなるため、動悸や息切れ、胸焼けなどを起こしやすい状態が続きます。
胃も圧迫され、食事が入りにくくなる人もいます。
また子宮の収縮によって、お腹が張ることもあります。
少し安静にしておさまるようでしたら心配はありません。
早産を避けるために、性生活は控えめにしましょう。

●10ヵ月(36〜39週)
胎児が骨盤に入ると、子宮によるつかえが消えるので、胸や胃が楽になり、動悸や息切れ、胸焼けなどの症状もみられなくなります。
また胎動も少なくなります。
その一方で、子宮の収縮によってお腹がかたく張ることが多くなります。出産に備えて、休養を十分にとってください。

●出産後
妊娠前から高血圧、腎臓病、糖尿病などの持病があった人は、妊娠中に症状が進むことがあります。
妊娠がきっかけで、糖尿病を発症することもあります。
また妊娠中毒症などにかかった場合には、後遺症がみられることもあります。
出産後も油断せずに、医師の指示にしたがって必要な治療をきちんと受けましょう。
出産後に体形を元に戻そうと、すぐに急激なダイエットを始めるのは禁物です。
反対に、妊娠中についた食べ癖を、そのまま続けるのも問題があります。
どちらも体調をくずしたり、肥満や病気の引きがねとなりかねません。
出産後は生活意識を切り替え、授乳や育児に専念できるように、体調の管理に努めましょう。

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